日本の受験生 · 2027年入学

日本からイギリスの大学入学試験 ESAT を受ける

こんにちは、Lucas Rey です。ESAT を教えています。日本からケンブリッジ、オックスフォード、インペリアル、UCL の工学・理系の学部を目指す人のために、日本時間での申込日程、共通テストとの順番、日本の高校数学・理科と ESAT の各モジュールの対応、そしてどこから演習を始めるかをまとめました。

どの ESAT のことか

このページの ESAT は、イギリスの大学が工学・理系の選考に使う入学試験 Engineering and Science Admissions Test です。検索で一緒に出てくる、東京都の中学生向け英語スピーキングテスト ESAT-J とは別の試験です。運営は UAT-UK、公式サイトは esat-tmua.ac.uk です。

いま申し込めるのは1月の試験です

10月の試験の申込は、2026年9月28日18:00(イギリス時間)、日本時間では9月29日2:00に締め切られました。まだ申し込んでいない場合、申し込めるのは1月の試験です。1月の試験は2027年1月4日から8日までで、日本では特定の実施日は決まっておらず、期間中のどの日にも試験が行われます。締切後の申込は受け付けられません。

1月の試験イギリス時間日本時間
申込開始2026年10月26日 15:002026年10月27日(火)0:00
申込締切2026年12月21日 18:002026年12月22日(火)3:00
試験期間2027年1月4日から8日まで
結果発表2027年2月8日、UAT-UK のアカウントで確認

1月の試験は誰のためか:ケンブリッジかオックスフォードに出願するなら、10月の試験を受ける必要があります(例外は、1月に出願を締め切るケンブリッジの社会人向けカレッジと、オックスフォードの Astrophoria Foundation Year だけです)。インペリアルか UCL だけに出願するなら1月を選べます。UAT-UK は、どちらの回にも有利不利はないとしています。すでに10月の試験を申し込んだ人は、2026年10月12日から16日の間に受験し、結果は2026年11月16日に出ます。

共通テストとの順番

  • 令和9年度大学入学共通テストの本試験は2027年1月16日(土)と17日(日)、追試験は1月23日と24日です。
  • 10月の ESAT は共通テストよりずっと前、1月の ESAT(1月4日から8日)は共通テストの約1週間前にあたります。両方を受けるなら、1月の準備期間が重なることを早めに計画に入れてください。

非IB校の数学・理科と ESAT の対応

ESAT には Mathematics 1、Mathematics 2、Physics、Chemistry、Biology の5つのモジュールがあります。全員が Mathematics 1 を受け、多くの人はさらに2つ、合計3つを受けます。どれを受けるかは出願する学部が決めます。以下は高等学校学習指導要領(平成30年告示)の解説をもとにした対応で、コードは ESAT の出題範囲のコードです。

  • Mathematics 2 で扱う内容:数学Ⅰの根号・不等式・二次関数・正弦定理と余弦定理、数学Aの円の性質、数学Ⅱの二項定理・直線と円の方程式・指数関数と対数関数・弧度法と三角関数、数学Bの数列。数学Ⅱの微分積分は、微分が三次までの関数、積分が二次までの関数に限られます。
  • 数学Ⅱ・Bまでの履修で不足する内容:一般の有理数 n に対する xn の微分(MM6.2)と、二次を超える関数の積分(MM7.1 から MM7.4)。どちらも数学Ⅲの内容です。
  • 数学Ⅲまで履修しても不足する内容:台形公式(MM7.5)。解説では、専門教科の理数数学特論にしか出てきません。短い内容なので、別途学習しておいてください。
  • 数学Cの複素数平面は ESAT には出ません。
  • Physics:半減期と α線・β線・γ線(P7)は物理基礎にあります。一方、電磁誘導(P2.4)は「物理」にしかなく、物理基礎だけの人には不足です。
  • Chemistry:化学基礎で原子の構造、物質量、酸化還元を扱います。それ以外の分野は、ESAT 出題範囲の日本語ガイドを教科書と項目ごとに照らし合わせて確認してください。

試験では電卓も辞書も使えません。普段から電卓に頼っている人は、暗算と概算の練習を早めに始めてください。

日本での申込と受験

  • まず UAT-UK のアカウントを作ります。名前は身分証明書と完全に一致させてください。次に ESAT とモジュールを選び、Pearson VUE でテストセンターと時間を予約します。
  • 試験は Pearson VUE のテストセンターでコンピュータで受けます。自分の学校では受けられません。
  • 身分証明書:有効な原本で、写真があり、申込と同じ名前のもの。パスポートはどの国のテストセンターでも有効ですが、政府発行の身分証や運転免許証は発行した国でしか使えません。署名のない身分証の場合は、署名のある銀行発行のカードもあわせて必要です。Pearson の確認メールも、印刷するかスマートフォンで表示できるようにしておいてください。
  • 受験料はテストセンターの所在地で決まり、国籍や住所には関係ありません。金額は UAT-UK の公式サイトで確認してください。
  • 英語が母語でないことを理由に、試験時間の延長は受けられません。延長は、障害、学習上の困難、健康上の理由があり、証明を出した受験者に限られます。
  • モジュールは申込後に変更も追加も削除もできません。変えるには取り消して予約し直すしかなく、元の枠が残っているとは限りません。
  • Pearson VUE には日本向けの UAT-UK サポート窓口があります(0120 355 173、平日9時から18時)。

演習問題が英語の理由

ESAT は英語で行われます。そのため、このサイトで公開している演習問題、模擬試験、解説はすべて英語のままにしています。演習で読む問題の言語が、試験当日に読む言語です。日本語のページは試験と対策の順番を説明し、英語の演習へ案内します。

ここにある問題はすべて、私 Lucas Rey が自分で作成し、確認しています。ケンブリッジ大学で修士課程を修了し、その後オックスフォード大学で研究をしています。

どこから始めるか

Where to go from here

Every paper, practice question and guide on this site is free to read. These are the things worth doing next.

The diagnostic and the practice questions linked above are free and stay free. One-to-one places are limited and taken by application, not by the hour.